家族を介護する日々の苦しみや哀しみ、喜びを五・七・五・七・七の言葉に託した「介護短歌」。自分の目で見、耳で聞き、肌で感じたことを素材にし、思いついたことを素直に表現した「介護短歌」は、NHKテレビや雑誌等で大きな反響を呼んでいます。
ここでは毎月一回、自らも介護の経験を持ち、介護短歌の火付け役となった安森敏隆さんがみなさんから投稿された「介護短歌」を紹介し、全国の介護家族の心を結びます。
[2005年6月の介護短歌]
安森敏隆です。
四月から、「介護短歌」を募集し、少しずつではあるが、着実に集まり始めた。ファックスでも良いので、どんどん応募下さい。日常のなかの、喜び、悲しみ、苦しみを、57577の介護短歌の中に吐き出してください。「いのち」の一点をしっかり見つめて詠ってください。
【六月の優秀作品】
這えば立て立てば歩めと希いおり骨と皮なる脚さすりつつ
(評 必死に這い、必死に立ち、必死に生きる姿が詠われて、介護短歌の骨法。)
無理に食んで見舞いの客を安堵さす義父の目線に桜桃の花
(評 見舞客よりも、見舞客を安心させる為に食べている義父をとらえていて妙。)
なにげなく親孝行とほめられて車椅子の手力がはいる
(評 誉めること、誉められることは、とても大切なことである。下の句がよい。)
《その他優秀作品》
母と居てときに燕と話すごとあの世この世を往き来している
かろうじて感じられる温もりを1℃でも多く我が身に残さん
病室で動けぬ母の側に寝し吾幼し日駆けめぐりけり
おずおずと桜一枝差し出しぬ隔週ごとの親不孝われ
朝起きて風呂でみつけし我が父に思わず叫ぶ「風邪ひくやんか」
バック
ナンバー
介護短歌投稿へはこちらからお入りください
介護短歌の選評をされている安森教授の紹介は
⇒ 安森教授プロフィール
