Dr.神津の健康倶楽部

これまでは、病気にかかったら病院に通う、薬を処方してもらう・・・と病気の治療が重要とされていました。しかし、原因のわからない病気は未だ多く存在し、病気の治療から予防へと注目は移り始めています。
病気を予防するには健康な生活を送ることが大切ですよね。
ここでは、「よりよく生きる」ために日々の生活を考えていきます。

[第19回「緑茶の長生きパワー」]

肌寒い日がここ数日続いていましたが、皆さん体調を崩されてはいないでしょうか?昼間の薄着が原因か、知り合いの女性が「喉が痛い」と漏らしていました。お気をつけ下さい。

■「緑茶が健康に良い」って本当?

緑茶は昔から日本に伝わる飲み物です。
飲めば「健康に良い」「長寿になる」などの話は、誰もが少なからず耳にしたことのある話でしょう。アメリカや欧州においても、お茶の健康効果を求め、たしなむ人が増えているそうです。 ですが、本当に緑茶を飲むと健康になるのでしょうか?
近年になり、緑茶の効果を肯定する研究が次々と発表されています。

■緑茶が保健用健康食品!?

新聞を読んで気づきの方もいるかと思います。
先日、お茶の大手企業が、緑茶の苦味成分『茶カテキン』で『特定保健用食品』いわゆる『トクホ』を取得しました。その前には別の企業が『トクホ』を取得し、好評を博していると聞き及んでいます。
両者に共通しているのは、お茶の成分であるカテキンが、「体脂肪対策に有効である」と厚生労働省に認められたことです。
とは言え、これらの商品はカテキンを抽出したものです。残念ながら「緑茶である」とは言い切れないかもしれません。

■緑茶の威力

緑茶は以前から、「ダイエットに良い」「健康の向上に効果がある」と言われていた日本の飲料です。
その効果の中心となるのは、苦味成分のカテキンですが、緑茶の威力はそれだけではありません。
「抗酸化作用」「高血圧低下作用」「血糖値上昇抑制作用」「殺菌作用」「抗ガン作用」などはご存知でしょう。
特に抗酸化作用と高血圧効果作用は、メタボリック・シンドロームの予防にもなります。
先日には「緑茶を1日5杯以上飲む人は、1日1杯未満しか飲まない人よりも長生きである」との研究論文が提出されたそうです。緑茶に含まれる成分が、脳卒中などの血管障害を予防するからだろう、との話です。
緑茶には、まだまだ未知の効果が隠されていそうです。

■緑茶の研究はこれからです

緑茶には大きく分けて「苦味成分」「カフェイン」「酸味・甘味」の元となる成分が、合わせて600種以上も含まれています。しかし効果が知られている成分は、まだほんの一部にすぎません。
日本は平均寿命が世界で最も高い国です。その長寿の秘密の一部に、緑茶があるのかもしれません。
緑茶の研究はこれからも重ねられ、効果が次々と解明されていくのだろうと思われます。

200年月掲載

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