Dr.神津の健康倶楽部

これまでは、病気にかかったら病院に通う、薬を処方してもらう・・・と病気の治療が重要とされていました。しかし、原因のわからない病気は未だ多く存在し、病気の治療から予防へと注目は移り始めています。
病気を予防するには健康な生活を送ることが大切ですよね。
ここでは、「よりよく生きる」ために日々の生活を考えていきます。

[第17回 真夏には熱中症に注意]

8月になり、各地で梅雨明け宣言が出されています。これからの時期、高温多湿の日々が続きますが、熱中症の用意はもうお済みでしょうか?

■改めて……熱中症とは

熱中症とは、暑い屋外などでの激しい運動により、体温が必要以上に上がってしまうために起きる症状です。普段体温は汗の蒸発により調節されますが、水分の不足(脱水症状)などで体温の調節がうまく機能していないと、熱中症になりやすくなります。もちろん運動が原因でなく、これからの真夏の高温により、同様の症状を呈する場合もあります。激しい運動をしていなくても、体温とほぼ同じ36℃に近い気温に近づくほど熱中症になる比率は高くなるので、高血圧者・高齢者・心臓病の人には注意が必要です。
熱中症には総じて3つの段階があり、段階が低いうちであれば水分補給と休憩で回復しますが、段階が高いと場合によっては死にも繋がります。
第1段の自覚症状は、立ちくらみ(めまい)・筋肉痛・大量の発汗があり、第2段階で頭痛・疲労感・嘔吐感と続き、第3段階で意識障害・筋肉の痙攣・高体温となります。意識不明な程の重症の場合、生死に関わることもあります。

■熱中症への対処法

高温で身体の不調を感じた時には、無理をせず、涼しい場所に移動し、水分を補給するのが良いです。水分補給の際には、汗を共に塩分を消耗している事があるので、少量の塩分を加えるのも良いかもしれません。ただし塩分の余分な摂取を医師などから注意されている場合には、注意しましょう。もちろん体調が改善しない時、体調に不安のある時は素人判断などせず、医師の診断を受けるのが最善なのは言うまでもありません。

■熱中症予防

また、熱中症は昼間にだけ起きるものではありません。これからは夜でも蒸し暑い日が多くなります。熱中症予防に、就寝前にコップ1杯の水を飲むようにしましょう。特に高齢者の方は、水分不足になっていても気がつかない場合が多いです。こまめに水分補給を心がけてください。

■終わりに

熱中症で倒れ、死亡する事件は毎年少なからず発生しています。しかも今年の夏は長引くとの話もあります。
皆様、どうかご自愛くださいませ。

2006年8月掲載

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