Dr.神津の健康倶楽部

これまでは、病気にかかったら病院に通う、薬を処方してもらう・・・と病気の治療が重要とされていました。しかし、原因のわからない病気は未だ多く存在し、病気の治療から予防へと注目は移り始めています。
病気を予防するには健康な生活を送ることが大切ですよね。
ここでは、「よりよく生きる」ために日々の生活を考えていきます。

[第12回 花粉症の季節に、ハーブティはいかが?]

■花粉の季節になりました■

今年も花粉が飛び始めてしばらくになります。憂鬱な日々を過ごされている方も多いことでしょう。
平成18年1月25日に環境省は、今年の花粉の飛散量は例年の30〜80%と発表しています。とは言え、花粉アレルギーの人は少しでも花粉が飛べば症状が出ますから、あまり慰めにならないかもしれませんね。
もちろん、アレルギーを持たれている人でしたら、症状の出る前に抗アレルギー剤を摂取するか、今の時期でしたら花粉マスクやゴーグルなど、花粉対策を取られていることでしょう。医薬品では抗ヒスタミン剤のマレイン酸クロルフェニラミン配合のものが、薬局で購入できます。ただしこの成分は、眠気などの原因にもなりますので、乗り物を運転される方は服用に関しては注意するようにしてください。

■健康倶楽部のお勧めは■

さて、一般的な対花粉対策グッズは既にあちこちで紹介されていますから、あえてそちらには触れず、花粉対策になりそうなハーブを紹介します。お茶の材料として、大き目のデパートで購入できます。また、最近はハーブティーの専門店などもありますから、そちらでお求めになられてもいいでしょう。
食品に該当するので、医薬品のように効果が確認されたものではありません。花粉のイライラを静めるつもりで、試されてはいかがでしょうか。

  1. アイブライト(Euphrasia officinalis):
    ゴマノハグサ科の一年草で、目の充血や粘膜の炎症を抑える働きがあるとされるハーブです。目のかゆみや充血といった花粉アレルギー対策によく使われます。
  2. エキナセア(Echinacea purpurea):
    風邪予防の時にも紹介したハーブです。免疫機能を上げると言われており、花粉対策のお茶にも使われます。免疫系の疾病及び治療を受けている方は、安全のために飲用は避けるようにしてください。
  3. エルダー(Sambucus nigra):
    スイカズラ科の植物で、炎症を抑える働きがあると言われています。花の部分が一般的にはお茶として使用されています。
  4. ネトル(Urtica dioica):
    イラクサ科の多年草で、ヨーロッパ原産のハーブです。抗ヒスタミン剤の代替となると言われているようですが、詳細情報の確認は取れていないようです。鼻水やくしゃみなどの対策に使われます。
  5. ペパーミント(Mentha piperita):
    デトックスでも人気の高いハーブです。飲んだ後の爽快感が、人によっては鼻詰まりを和らげるようで、花粉対策のお茶にも良く使われています。
  6. メグスリノキ(Acer nikoense Maxim):
    カエデ科の樹木で、日本原産です。樹皮と葉がお茶になりますが、一般的には樹皮を使うようです。名前からもわかるように、目に良いとされています。お茶として飲む以外に、煮出して点眼する使用法もあるようです。
  7. ユーカリ(Eucalyptus globulus):
    オーストラリア原産の樹木で、葉がお茶になります。炎症を抑える働きがあると言われているようです。

■ハーブティーを飲む時の注意■

今回は7種類のハーブを紹介しましたが、薬用的な意味での研究がなされていると、言い切れないのが現状です。医薬品ではありませんから、現在何らかの疾病で薬を使用されている方は、自己診断で薬の使用を止めたりしないで下さい。飲用して不調が起きた際には、飲用を中止し、最寄りの医師と相談するようにしてください。

2006年3月掲載

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