Dr.神津の健康倶楽部

これまでは、病気にかかったら病院に通う、薬を処方してもらう・・・と病気の治療が重要とされていました。しかし、原因のわからない病気は未だ多く存在し、病気の治療から予防へと注目は移り始めています。
病気を予防するには健康な生活を送ることが大切ですよね。
ここでは、「よりよく生きる」ために日々の生活を考えていきます。

[第2回 CoQ10、α-リポ酸、L-カルニチン]

最近、テレビや新聞で報道され、
再び話題騒然となっている黄金トリオ?!

それが、コエンザイム・キューテン、アルファ・リポサン、エル・カルニチンの三つです。今回はこの三つの物質の関わりを簡単におさらいしてみましょう。

■CoQ10ってなに?

CoQ10は、もともと人間の体内で生合成される物質で、エネルギーを生産するのに欠かせない補酵素です。心臓や腎臓、肝臓、筋肉、膵臓、甲状腺などに多く分布し、その働きを正常に保ちます。
人間の体は60兆個もの細胞でできていて、それぞれの細胞が一つ一つ元気であることが理想です。そのために必要なCoQ10が十分にあればよいのですが、20歳ころをピークに体内での生成が減り、とくに40歳ころからは体内濃度が急激に減少するといわれています。
CoQ10が減少すると、体が疲れやすくなる、階段等の昇降で息切れ動悸がする、肌が荒れる、などのほか、主要臓器の正常な働きを阻害するおそれがあります。加齢とともに現れるこうした症状を予防するために、良質のCoQ10製品を選んで補給するのが賢明です。

■α-リポ酸ってなに?

アルファ-リポ酸もまた、人間の体内にあって、糖の代謝などに補酵素として関与しています。エネルギーの源は、食物に含まれる糖質、脂質、蛋白質ですが、このうち糖質を消化、吸収しやすくするのがα-リポ酸の役割です。
糖質を乾燥した薪にたとえるなら、マッチ一本で点火しやすいように細かく薄く砕く作用を、α-リポ酸が果たします。このとき、マッチの役を担うのがCoQ10というわけです。

■L-カルニチンってなに?

L-カルニチンは、脂肪燃焼にかかわる生体内の成分です。
いわばビタミンのような物質で、脂肪酸(長鎖脂肪酸)を細胞内のミトコンドリア内に運搬する役割を担っています。L-カルニチンの存在があってはじめて長鎖脂肪酸はミトコンドリア内に取り込まれ、エネルギー源となります。
L-カルニチンは食品(羊や牛肉)から摂取されたり、体内での生成も可能ですが、食生活や加齢によって生体内での量が減少します。これを外から補給するサプリメントがあり、これにCoQ10やビタミンB群を組み合わせると有効といわれます。

2005年5月掲載

健康倶楽部の原稿を執筆されているDr. 神津 の紹介はこちらから